最近の気温状況は、5月でも最高気温 25℃以上の夏日、30℃以上の真夏日や、地域によっては35℃以上の猛暑日となることもあります。
早いタイミングでの急な暑さには、これからも注意が必要で、熱中症の予防・対策が必要な時期も年々早まっており、無理のない範囲で汗をかくことが大切となります。
軽い運動や湯船につかる入浴など意識して汗をかくことが対策につながります。
暑さ対策とは
私たちの体を暑さに備えて慣らしていくことを「暑熱順化」といいます。
暑熱順化ができていないと、体内の熱をうまく逃がすことができず、熱中症になるリスクが高まります。
個人差もありますが、暑熱順化には数日から 2 週間程度かかるため、暑くなる前から余裕をもって体を暑さに慣れさせましょう。
暑くなる前からできる対策として、暑さに強い『体づくり』があげられます。
暑さに強い体を作るために、暑熱順化とともにバランスの良い食事や十分な睡眠をとるようにしましょう。
また、エアコンの点検や試運転、暑さ対策アイテムをそろえるなど身の回りの環境を整えることで、予防につながる準備を始めみることも大切です。
平均気温の状況
一般財団法人日本気象協会によりますと、2022年の夏の平均気温は平年より0.91℃高く、1898年の統計開始以降、2番目に高い値になりました。特に、6月下旬から7月上旬にかけては、太平洋高気圧の北への張り出しが強まり、東日本と西日本を中心に記録的な暑さになったということです。
群馬県伊勢崎市では、6月25日に最高気温40.2℃を観測し、6月としては全国で観測史上初の40℃超えとなりました。また、7月1日には、観測史上初めて、同日に全国の6地点で最高気温40℃以上を観測するなど、従来よりも早い時期に暑くなる傾向を示しています。
最高気温35℃以上の猛暑日日数も増加しており、熱中症予防を呼びかける「熱中症警戒アラート」の発表回数も多発している状況です。
体温調整の機能
多くの人の平熱は36~37度で、体温がわずか2度上がるだけでも体調を崩し、ときに命に関わることもありため、一定の体温を保ち続けることは、生命維持のうえで重要です。
私たちの体には、恒常性という機能があり、気温に対してもある程度の範囲に保つよう働いています。
恒常性(homeostasis)は生体の内部環境を一定に保ち続けようとする性質で、気温が低くなれば筋肉の働きによって熱を生み出して体温を上げようとします。
逆に、気温が高くなれば汗をかいて体温を下げようとします。
良い汗をかいて健康に
汗は、人間の体温を一定に保つ役割を持ちます。
気温が上昇して体温が上がると、皮膚表面にある汗腺から汗を放出します。汗はほぼ水でできていて、汗が蒸発する際、皮膚の熱が気化熱として奪われるため、皮膚表面の温度が下がります。
少しずつ汗をかくと、塩分が少なくべたつきの少ない良い汗になります。また、汗をかき始めるタイミングが早いため、体温の上がりすぎを防ぎ、心拍数の増加を抑えられます。
汗の臭いが気になる方もいるかもしれませんが、さらっとした良い汗の場合はほとんど臭わないのが特徴です
運動をすることで汗をかきますが、運動を続けていると暑さに順応しやすくなって、さらっとした良い汗をかきやすくなります。
軽く汗ばむ程度の運動を継続することで、良い汗をかくことにつながります。
普段の生活で汗をかくクセがついていないと汗を出す汗腺の機能が衰え、汗が出にくくなり、必要なときに体温調節がうまくできなくなるおそれがあります。
汗腺の働きを良くするためにも、普段の運動習慣を身につけ、良い汗をできるだけたくさんかいて、暑さに負けない体をつくりましょう。
注意すること
- 運動中はもちろん、運動前後も水分やミネラルの補給を行う。
- 屋外など熱中症に気をつける。
- 気温の高い時間帯を避ける。
- 準備運動を行う。
- いきなり激しい運動をしない。
- 高温の入浴はしない。
まとめ
私たちの体は、日々環境の変化に対応して働いているため、急激な気温の上昇や寒暖差が大きいと、体力を消耗していきます。
軽い運動など日頃から『体力づくり』を意識して行いましょう。
運動とともに、健康を維持・向上するため良い食事を摂り、しっかり睡眠をとることも大切です。
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